各種情報

認知症を理解し地域で支える会

2009年より、認知症家族会と医療・介護に関わる有志が立ち上げ、認知症の人を地域で支えるネットワークづくりに取組んできています。

コロナ禍で活動は中断していましたが、2021年7月より情報交流・相談会を始めています。ただし、人数制限を10名としていますので、従来のオープンな呼びかけをせず関係者だけで運営しています。勉強会や研修会は中止したままです。

認知症を理解し支える会パンフレット.pdf

※2008〜2019年までの活動報告を以下にまとめました

1.シンポジウム等の開催

■認知症を理解し地域で支えるフォーラム

2008.11.10(日) 13時半〜16時半 於高槻総合センター 参加数 230 名

一部 講演 「認知症を理解し、地域で支えるには」
講師 長谷川和夫氏(認知症介護研究・研修東京センター長)
二部 体験記録を聞く―音声と映像
「長生きしても良い」「おじいさんは冒険家」
三部 パネルディスカッション
山口研一郎(司会)、山本泰代、三輪れい子、松永美保子、村上宏三、冨永正夫、渡辺實、鈴木道義、上床佳代、長谷川和夫
主催

認知症を理解し地域で支えるフォーラム実行委員会
   高槻の高齢社会をよくする会 15 周年事業として企画。行政・医療・介護関係者の協力を得るために実行委員会方式を取る。

 大阪府福祉基金地域振興助成金を得て会場は230名の満杯となり、関心の高さを実感。

■高槻市市民協働まちづくり事業(助成金20万円)シンポジウム「認知症があっても住みやすい街づくりに向けて」

2009.2.1(日) 14時〜16時20分 於JAたかつき

テーマ 「認知症を支える医療、介護と家族の地域連携を考える」
司会 丸山けい子、来賓挨拶 : 古村保夫保健福祉部理事、甲斐敏春医師会長、趣旨説明 中越
他に来賓として、澤田高齢福祉課長、向井介護保険課副主幹、円実天川包括センター管理者、
渡辺高齢福祉課主幹が紹介された。
パネリスト 山口研一郎(司会)、山本泰代、中島啓子、森本一成、赤井康代、村上宏三
参加者構成 医師10名、行政11名、本人と家族34名、介護関係108名、医療関係15名、
地域団体26名、NPO関係33名 参加合計288名
主催 認知症を理解し、地域で支える会 (発足記念事業)
※当日のアンケートで1認知症の理解とケアの充実、2相談機関の充実、3地域連携(特に医 療と介護の)が上位を占め、今後の課題とした。

■シンポジウム:認知症の人を支えるネットワーク作り

2009.3.20 (金,祝) 10時〜12時 於阿武野コミュニティセンター 参加数 65 名
協働事業として高槻市医師会と社会福祉協議会の後援で開催
講演「認知症を知り、地域で支えるために、今なすべきことは?」
講師 大西雅彦氏(光愛病院医師)

■認知症カフェの情報を共有するためのシンポジウム

たかつきカフェってどんなカフェ
2016.10.9(日) 14時〜16時 大阪医科大学北キャンパス
企画 辻田裕之(北地域包括 認知症地域支援推進員)
参加者 94 名(家族 22 名、ケアマネ 11 名、介護11名、包括 6 名、関係者 16 名他)
認知症カフェの意義と課題が共有された。本人と家族の参加が多くニーズの大きさが意識され、 回数が月1回の少なさが指摘された。

2.在宅の認知症困難事例へのケアの確立

2011 年度事業として、(社福)社会福祉事業研究開発基金より 80 万円の助成金を頂き、困難にある家族支援事業計画を立て、以下の事業にとりくんだ。

  • 事例検討会を毎月、光愛病院会議室をお借りして実施した。家族参加による事例提出が4回あ り、地域見守りネットワークづくりを目指して「認知症在宅介護の公開事例検討会」を阿武野 コミュニティセンターで行なった。
  • 携帯電話5台を配置して、電話相談(30回)と出張相談(31回)行った。実質2台の電話が機能し、 相談件数は予想より下回った。
  • 認知症サポーター養成講座の出席者にアンケートを実施、サポーターのフォロアップ研修を2 度実施した。(延べ参加者 48 名)
  • 認知症家族と関わる人の情報交流・相談会を実施

※事業計画は、毎月定例会(光愛病院会議室)で企画し、専門委員会を立ち上げて毎月大阪医科大 学看護学部会議室をお借りして開催実施した。

3.研修会の開催

■3回連続研修会:認知症介護のこれからを考える

第1回 2009.9.13(日) 14時〜16時 於光愛病院 参加者数 55 名
  講演「認知症高齢者の理解と生活のとらえ方」暮らしづらさを段階的に説明
  講師 大西雅彦氏(光愛病院医師)

第2回 2009.10.11(日) 14時〜16時 於光愛病院 参加者数 53 名
  講演「〜新たな介護関係〜(援助者の位置と人間関係)」
  講師 高山彰彦氏(かんでんジョイライフ 人材育成部長)
  介護関係者は勉強になったと言うが、
  地域関係者には厳しすぎて関係ないと受け取る 高齢福祉課(国広氏、渡邊氏)より
  高槻市の認知症対策事業について解説があった。
  家族会への支援や 24時間サービスへの強い要望が出た。

第3回 2009.11.29(日) 14時〜16時 於光愛病院 参加者数 58 名
  講演 「認知症の人の行動心理症状に困った? 〜気づきからケアへ〜」
  講師 村上宏三氏(大阪府認知症介護研修指導者)
  本人の気づきに沿った生きる力を引き出すケアが好評

第4回 2009.12.6(日) 14時〜16時 於光愛病院 参加者数 44 名
  グループワーク「認知症の困った! に、どう対処する?」をテーマに二つの事例が提供され、
  村上氏と引野氏、石田氏の 3 指導者がグループに入って検討した。

合計 4 回の実参加者数 97 名(介護 43 名、家族 12 名、地域と行政 12 名、G ホーム 11 名、 施設 7 名) 延べ参加者数 216 名

■認知症ケア実践研修会

第1回 2013.10.5(土) 14:00〜17:20 於大阪医大北キャンパス 参加 50 名
 「認知症の理解」「在宅介護の実態と理解」「家族支援と具体的対応方法」
  講師 村上宏三、奥野澄子、引野好裕、石田恭一

第2回 2013.10.26(土) 14:00〜17:20 市民会館南会議室 2 階 同上 参加 61 名
※高槻社協善意銀行助成金 10 万円

■高齢者ケア研修会

2014.10.19(土) 13時〜16時 於大阪医大北キャンパス 参加 43 名
[高齢者ケアから見た医療と介護の連携のあり方]〜老年看護専門看護師の指定から〜
講師 : 原田かおる(高槻赤十字病院) ※大和証券福祉財団助成金 30 万円

■ご本人の体験に学ぶ

2015.9.19(土) 於大阪医大講堂 参加 103 名
認知症になっても自分らしく生きる 中西栄子さん、河合雅美さん(娘)
ご本人の気持ちや体験に「目からうろこ」「今までの研修会で一番」との評価

■「認知症の人とともに」

2017.10.14(土) 14〜16時 大阪医大北キャンパス講義室5

認知症当事者の声をDVDを通して聞き、その思いをグループワークを通して理解を深めることが出来た。

損保ジャパン日本興和福祉財団 研修会助成金6万円

4. 認知症サポーター養成講座

■認知症サポーター養成講座

対象者 人数 実施日 会場
配食サービス事業所 28名 2008.07.17 グリーンプラザ
ボランティアたけのこ 31名 2008.07.17 公民館
日赤技能ボランティア 18名 2008.08.06 富田公民館
ボランティアはむろ 35名 2008.09.01 デイサービスはむろ
地域住民 17名 2008.11.06 デイサービスまつゆき草
認知症家族 18名 2008.11.15 光愛病院
柳川民生委員 29名 2009.03.03 集会室
三島子供ステーション 7名 2009.03.19 事務所
公民館主催 75名 2009.06.08 眞上公民館
如是民生委員 27名 2009.06.18 錦松閣
阿武野高校 20名 2009.07.22 阿武野高校
北阿武野民生委員 50名 2009.11.21 阿武野コミセン
公民館主催 60名 2009.12.07 清水池公民館
きららボランティア 28名 2009.12.11 デイサービスきらら
公民館主催 46名 2010.03.18 富田公民館
大和自治会 20名 2010.06.27 公民館
西武百貨店 22名 2010.04.13 西武百貨店
18名 2010.05.13
21名 2010.09.16
月見台自治会 30名 2010.11.20 集会場
地域住民 24名 2011.07.26 デイサービスけやき
地域住民 36名 2011.08.06 デイサービスけやき
地域住民 28名 2012.06.10 バブテスト教会
地域住民 28名 2012.06.17 日吉台教会
地域住民 32名 2012.10.18 高槻教会
氷室町自治会 18名 2013.05.25 今城塚公民館
地域住民 48名 2013.05.29 北清水公民館

28回 814名

《※註 2011年 (社福)社会福祉事業研究開発基金より 80 万円の助成決定。在宅認知症困 難事例のケアの確立(家族支援)を目指して電話・訪問相談の事業実施するため携帯電話 6 台を購入。検討専門委員会を立ち上げて毎月家族相談システムを検討する。また、公 開事例検討会を行い、光愛病院での事例検討会に家族の事例も提出。更に、認知症サポ ーターのフォロアップ研修などを実施して家族支援の基礎固めを目指す。》

■認知症サポーターフォロアップ研修

2012,11.19(土) 13〜17時 於大阪医科大学看護学部 参加者 26 名
2012.11.26(土) 13〜17時 於大阪医科大学看護学部 参加者 22 名

5.事例検討会の開催記録

  テーマ 提出
2010年4月 施設でスタッフに暴言・暴力が強く対応困難になった事例 精神病院 NS,OT,PSW
5月 家族の理解と対応の良いケース デイサービス
6月 老々介護「認知症の妻の介護疲れと夫のDV」 ケアマネージャー
7月 家族とスタッフの葛藤 小規模多機能施設
8月 BPSD(取り込み、他室侵入、盗食、暴言)のある人との対応 グループホーム
9月 「認知症対応したがうつ病だった」「利用者のクレームでデイが拒否」 地域包括支援センター
10月 一人暮らしをいつまで支え続けられるか 小規模多機能施設
11月 自分の世界に閉じこもり、暴言等で共同生活困難 グループホーム
12月 拒否強く、娘もうつ病に 有料老人ホーム
2011年2月 幻覚、妄想、帰宅願望強く拒否的 家族、デイサービス、ケアマネ
3月 認知症?毎日頻繁に同じ電話をあちこちに掛ける 地域包括支援センター
4月 公開事例検討会(在宅での介護困難事例) 家族・医療・介護関係者
5月 夫婦ともに認知症が進んでいるケース ケアマネージャー
6月 デイサービスで他者との関わりが困難 生活相談員
8月 難聴、妄想、不穏な行動で他者との関わりが絶えない 特別養護老人ホーム
9月 一分もじっとしておれない―前頭側頭型認知症 デイサービス
10月 施設で食事を摂らないので困っている 家族
11月 支配的で暴言や拒否が強くて困っている 家族
2012年2月 夫婦で認知症と思われる関わり ケアマネ・訪問看護センター
3月 過去の2つの事例のその後の経過(デイとグループホーム) GHとDSのスタッフ
4月 夫婦共に認知症、拒否強く激しい夫婦喧嘩がある 小規模多機能施設
5月 帰宅願望強く落着かない、家族との折り合いもよくない女性 特別養護老人ホーム
6月 90歳女性「不安症と焦燥感が強く、介護者の娘を束縛し続ける」 家族
7月 重度で意思疎通困難、自分らしく最期を迎えるサポートは グループホーム

■認知症在宅介護の公開事例検討会

―地域見守りネットワークづくりを目指して―
2012.4.16 (土) 14〜16時 於阿武山コミュニティセンター 参加者 82 名
(阿武野地区福祉委員会と共催)

6.認知症の人と家族のための情報交流会・相談会の開催

 2016年 大阪ガスグループ福祉財団 助成金25万円頂く

第1回 相談会 2011.9.19(土)13時半〜16時 今城塚公民館
勉強会 大西雅彦医師「認知症状の背景を知る」
参加者 家族15名、本人2名 支援者17名 計34名
第2回 相談会 2012.3.20(火・祝)13時半〜16時 今城塚公民館
勉強会 大西雅彦医師 「最新治療―医療と介護の連携」
参加者 家族32名(個別相談8名) 支援者13名 計45名
情報交流グループ 医療と介護に分ける
第3回 相談会 2013.10.8(月・祝)13時〜16時 城内公民館
勉強会 講師大西医師 「認知症とのつき合い方」
参加者 家族23名(個別相談9名) 勉強会8名 支援者18名、計49名
※高槻市協働事業「市民と行政の協働応援事業」助成金 10 万円
第4回 相談会 2013.3.20(水・祝)13時〜16時 城内公民館
勉強会 柳川敏夫医師「在宅で認知症の人をどう支えるか」
参加者 家族22名(個別相談9名) その他3名 支援者23名、計48名
※「協働プラザ市民と行政との協働応援事業」の助成事業10万円
第5回 相談会 2013.7.15(月・祝)13時〜16時 城内公民館
勉強会 杉野正一医師「認知症状の理解とケアについて」
参加者 家族23名(個別相談13名) その他5名 支援者27名、計55名
第6回 相談会 2013.11.14(月・祝)13時〜16時 城内公民館
勉強会 西本幸子先生(けやきの郷)「認知症症状と適切なかかわり方とは」
参加者 家族31名(個別相談12名) 支援者24名、計56名
情報交流グループ初期2、困難2、介護保険制度1
※高槻市社協善意銀行の助成で実施96,000円
第7回 相談会 2014.3.21(月・祝)13時〜16時 城内公民館
勉強会 冨永正夫医師「認知症介護を続けるためには」
参加者 家族25名(個別相談7名)、見守り3名、勉強会11名、支援者28名、計67名
※高槻市社協善意銀行の助成で実施96,000円
第8回 相談会 2014.7.21(月・祝)13時〜16時 大阪医大北キャンパス
勉強会 柳川敏夫医師「認知症もどきのお話し」
参加者 家族28名、見守り2名、講演9名4、支援者23名計62名
※大和証券福祉財団助成金で実施
第9回 相談会 2015.3.21(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 大西雅彦医師「医師を上手に活用する方法―家族が認知症になった時―」
参加者 家族29名、見守り2名、講演28名、支援者26名、計85名
※太陽生命厚生財団の助成金20万円
第10回 相談会 2015.3.21(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 家族の体験に学ぶ「母の姿は未来の自分」「ころばぬ先の杖」
参加者 家族28名、見守り1名、講演14名、支援者25名、計68名
第11回 相談会 2015.11.23(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル 参加費500円に
勉強会 高木まゆみ氏(NPO法人オレンジコモンズ理事)「社会参加を考える―生きがいを求めて」
参加者 家族参加者29名(欠席10名)、ミニデイ1名、勉強会のみ13名、見学2名(学生)で計45名。支援者26名、総計71名
第12回 相談会 2016.3.21(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 松宮良典氏「弁護士を上手に活用するー家族が認知症になった時―」
参加者 33名(個別相談8名、見守り1名)勉強会9名、支援者33名計75名
第13回 相談会 2016.7.18(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 安井真由美氏「訪問看護を上手に活用する」
参加者 14名(個別相談1名、ミニデイ1名)勉強会3名支援者28名計45名
第14回 相談会 2016.11.23(水・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 福井梨恵氏「ケアマネージャーを上手に活用する」
参加者 20名(個別相談2名)一般6名勉強会5名支援者23名計54名
※アンケートによる批判に応え、グループ運営での司会者と助言者の役割について指針を作成
第15回 相談会 2017.3.20(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 石津和幸氏(株式会社笑美面)「老人ホーム紹介業者を上手に活用する」
参加者 21名(本人1名)勉強会8名支援者25名計54名
※グループを男女に分けなかったことが良い雰囲気に
第16回 相談会 2017.7.17(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 迫田薫氏(みどりケ丘老健施設)「ショートステイの上手な利用の仕方」
参加者 36名(本人3名)勉強会1名支援者19名計55名

 

第17回

 

 

第18回

 

 

第19回

 

 

第20回

 

 

第21回

 

 

 

第22回

 

 

第23回

 

 

相談会 2017.11.23(木・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 なし
参加者 41名(本人2名、見守り1名、見学3名、個別相談5名)、支援者26名、計67名
※4グループで人数多かったため時間が不足した

相談会 2018.3.21(水・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 なし
参加者 41名(本人1名、見守り2名、見学1名、個別相談6名)、支援者24名、計65名
※グループを7つにしたことで十分に話が出来たと好評

相談会 2018.7.16(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 大西雅彦「医師を上手に活用する」
参加者 36名(見守り5名、個別相談5名)、勉強会6名、支援者26名、計68名

相談会 2018.11.23(金・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 なし
参加者 27名(本人3名、個別相談3名)、支援者34名、計61名
※グループで支援者は直ぐに助言せず、他の家族などで一緒に考えることとを確認

相談会 2019.3.21(木・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 引野好裕氏(けやきの郷)「認知症のケアと介護サービス」
参加者 37名(本人1名、見学2名、個別相談4名)、支援者33名、計70名
※見学者は司会者の氏名がない限り発言しないよう事前説明する

相談会 2019.7.15(月・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 なし
参加者 39名(本人2名、見学2名、見守り2名、個別相談5名)、支援者33名、計72名

相談会 2019.11.30(土・祝)13時〜16時 高槻クロスパル
勉強会 坂口卓実(寿みのりの郷)「デイサービスの上手な利用の仕方」
参加者 36名(見守り2名、見学2名、個別相談6名)、勉強会2名、支援者28名、計64名
※初めての参加者17名